ROE（株主資本利益率）とは、企業の税引後利益を株主（自己）資本で割ったもの。企業は銀行などからの借入金を中心とした負債と株主から集めた資本（株主資本）を元手に投資して事業を行ない、収益を得る。

その収益の中から、借入金の利子を支払う。そこからさらに税金を差し引いた後に残った税引後利益が株主のものになる。つまり、ROEは株主が投資した資本でどれだけの利益を上げられたかという効率性を表すのである。

ROEが高いほど、株主の資本が効率よく利用されていることになる。資本が効率よく利用されているほど、株主にとってはその企業は魅力が高い。だから、ROEが高い企業の株式は人気が出て、株価が高くなる。

ただし、ROEの水準が他社と比べて高くても、何年ものあいだ低下傾向にあるのなら、資本の効率が悪化していることになる。これは株価に対してはマイナスに働く。

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